「バナナダイエット」や「リンゴダイエット」に落とし穴!?

一時期、流行していた「バナナダイエット」や、「リンゴダイエット」。

そのリンゴダイエットにおいて、某海外の俳優(?)が、「ツナ」(マグロのツナ缶)と一緒に食べて、数か月で、約100kgオーバーの体から、約50kgに減量したという有名な話もある。

 

だが、「バナナダイエット」や「リンゴダイエット」に「落とし穴」があるのだ。

 

1.そもそも、「バナナダイエット」や「リンゴダイエット」って何?

2.バナナやトマトに、どんな成分が含まれているの?

3.なんで、流行しなくなったの?

 

1.そもそも、「バナナダイエット」や「リンゴダイエット」って何?

 

バナナダイエット」は、朝食にバナナを1本食べるというダイエット法で、通称、「朝バナナダイエット」と呼ばれている。

 

具体的な方法は、これだ。

朝食をバナナ1~2本と常温の水だけにして、それ以降の食事は普通の食事で問題ない。

 

非常に簡単だったため、人気がかなり高まった。

 

そもそも、バナナのカロリーは、1本あたり、約100キロカロリー未満だ。

 

一方、「リンゴダイエット」は、3日間、毎食、リンゴのみを食べる方法だ。

ただし、もう1つ制約があり、水もしくはブラックコーヒーを1日2杯までにしないとならない。

 

もともとはエドガー・ケーシーという方が提唱した方法であり、現在では「プチ断食」と呼ばれ、かなりハードなダイエット方法だ。

 

2.そもそも、バナナやリンゴに、どういった成分が含まれているの?

 

バナナには、下記の成分が含まれている。

カリウム

 体内の余分な水分を排出させ、脂肪を燃焼を活発化させる。

 

・食物繊維

 便秘の解消だけではなく、腸内をきれいにしてくれるため、腸内環境の改善もしてくれる。

 

ビタミンB群

 皮膚や粘膜保護だけではなく、糖質や脂質の代謝アップを手助けする効果がある。

 

ペクチン

 食物繊維の一種で、コレステロール値の上昇を抑えたり、血糖値上昇を抑えたりする。

 さらに、疲労回復もする働きもある。

 

ヒスチジン

 必須アミノ酸の一種で、食欲を抑えてくれる働きがある。

 

一方、リンゴには、

ポリフェノール

 老化防止や活性酸素を抑える抗酸化作用、コレステロールの減少がある。

 また、脂肪を分解する働きがある酵素“リパーゼ”の働きを抑制する作用もある。

 実は、リンゴの皮に多く含まれており、美容効果にも期待できる。

 

・水溶性食物繊維

 腸内環境を整えたり、コレステロール値の上昇を防ぐ働きがある。

 

・不溶性食物繊維

 胃に入ると水分を吸収して何倍にも膨らみ、お腹を膨らませて満腹感にさせるだけではなく、食物繊維の働きで便秘の予防や整腸作用にも効果がある。

 

3.なぜ、流行しなくなったの?

 

実は、「バナナダイエット」や「リンゴダイエット」には、大きな落とし穴があるのだ。

 

バナナダイエット」のほうだが、シュウ酸が含まれており、尿管結石になる危険性がある。

 

また、栄養のバランスも考えなければならない。

 

一方、「リンゴダイエット」には、毎食、リンゴのみであるため、非常にストレスがたまりやすく、リバウンドしやすい。

 

また、食べ過ぎると、アレルギー反応も出るから、気を付けないとならない。

 

それゆえ、最近だと、1日1食のみリンゴとしているのも、これが理由だ。